[旅][宮城]〜宮城県岩沼市

11月18日(火)
宮城県仙台市宮城県岩沼市
走行距離:34.29キロ

東北福祉大学の中にある芹沢珪介工芸美術館へ。
芹沢珪介を知ったのは去年。
旅の始めころ静岡の登呂遺跡に行った時、アイヌ琉球の民族衣装展に入ったら、そこが芹沢珪介美術館だったのだ。

型染め技法の染め物で人間国宝にも指定されているけど、色々な生活用品もデザインしていて、そのポップなセンスからは国宝だとかそういう重苦しさは全く感じられない。
収集品がまた素晴らしくて、世界の民族工芸品、おもちゃ、家具、そしてお面!
しかも俺好みのやつばかりときている。
いやーここまで趣味のあう人はそうはいませんよ。もう亡くなっちゃってますけどね。

美術館の展示は芹沢デザインの生活用品。
ブックカバー、マッチ、グリーティングカード、カレンダーなどなど。
どれもポップで観ていて気持ちが温かくなる。
ぺちゃくちゃうっせーおばさん達が写真をパチパチ撮っているので、おいおい、と思ったが、撮影禁止とも書いてないし、学芸員も隅に座ってない。
学生の勉強のためにその辺はゆるくなってるのかしら。せっかくなので何枚か撮らせてもらった。

鑑賞の後はミュージアムショップでお買い物。
ピクセルも迷わずにカレンダーを買った。
これで来年はイイ年が迎えられるぞッ!
ちょうど型染めのワークショップをやっていたので参加さててもらった。既に切り取られた型に色を乗せていく簡単なものだ。
さっきのうっせーおばさんが俺の作ったやつを見て
「マー上手!マー上手」って連呼するので、少し得意げになってしまったが、後になって
「ああ、こうやって絵を描こうなどと考えてしまったのだな」と反省した。

夜、風の吹きすさぶ中ずんだもちを食べた。
ずんだもちは、餅に枝豆を擦り潰した餡をからめたお菓子である。
さわやかな甘みでうまーい!
これ、自分でも作りたいけど薄皮も剥いて作んなきゃいけないから、見た目より手間がかかるんだよね。もうちょっと多めに買えばよかった。

■たべたもの
朝・サンドイッチ、ヨーグルト
昼・そぼろあんかけうどん(学食にて)
夜・イカ唐揚げ、さば唐揚げ、ずんだもち

〜宮城県仙台市

11月17日(月)
宮城県石巻市宮城県仙台市
走行距離:60.66キロ

石巻を発ち日本三景のひとつ、松島へ。
天橋立安芸の宮島は既に周ったので、ようやく日本三景コンプリート!

残念ながら天気は曇り。
松尾芭蕉が文字通り絶句して、俳句が読めなかったという美景も7割減。
平日だというのに、ずいぶんと観光客がいる。今日は祝日だっけ?

場所を色々変えて写真を撮っても綺麗に撮れないので、諦めて先へ進むと、崖の上の車道から見えた景色が一番綺麗だった。


夕方に仙台到着。
分かる人にだけ分かればいいんだが「花京院」や「広瀬通り」、「履物むかでや」などがあって一人でニヤニヤ。
そしてッ!仙台といえば名物、牛タンを食べなくてはいけまセンッ!!

仙台駅内の牛タン通りにある「利久」というお店で戴くことにした。
牛タン定食、牛テールスープ、麦飯、とろろがついて1500円。ちょっとお高いが、かまうものかっ!(こういうところには金を惜しまない)
牛タンというと、1ミリくらいにスライスされたコリコリした食感の肉だが、仙台の牛タンは厚切りで根元の部分を使うため、柔らかい。

焼かれた牛タンが皿に乗せられて出てきた。
脂がほとんどないので、鶏のささみのようにあっさりしていながらも牛の旨みがある。
最初ひとくちづつ味わって食べていたのだが、皿に乗っかっているので結構手早く食べないと肉がどんどん冷めてくる。
ちょっとせわしない。
牛タンを食べきると、皿に残った肉汁に添え物の漬物をつけて食べる。
とろろめしとテールスープをずずっと吸ってごちそうさま!
ヤー美味しかったー。初めて食べた!
小学校の時だかに仙台来たことあるけど、その時は牛タン食べてなかったなあ。どういうことだ。

仙台といえば、笹かまは何度も食べたことあるからいいとして、ずんだ餅も食べなくてはね!
既に時間が遅く店がほとんど閉まっていたので、ずんだ餅は明日にお預け。美味しいものいっぱいだなー。

■食べたもの
朝・無し
昼・甘エビから揚げ入り塩焼きそば
夜・牛タン定食

〜宮城県石巻市

11月16日(日)
岩手県一関市〜宮城県石巻市
走行距離:96.35キロ

少し南下すればすぐに宮城県なのだが、ちょっと寄り道して山間の川崎村に向かう。
そこには観光案内に載っていたナゾの料理「かにばっと」があるのダッ!!


写真のソレが「かにばっと」である!
川崎村名産のモズクガニをすりつぶして、野菜や「はっとう」という
練った小麦粉をひらべったくして、ちぎった麺が入っている。
カニのはっとう」で「かにばっと」なんだね。

早速いただきましょう。もむもむ・・・・。
はっとうはモチモチ、チュルチュルしてて新しい食感。ひっつみ(すいとん)とはまた違うんだね。
残念ながらカニの香りがゴボウやサトイモの香りに隠れちゃってて、あんまり主張してないんだけど作り方の問題だろう。
カニの香りが強かったら相当美味いよこれは!

どうやら「かにばっと」だけでなく、周辺地域にはいろいろな「はっとう」があるらしい。
またひとつ、美味しいものを知ってしまった。

夜中、ちょっと無理して石巻港まで向かう。北上川をずっと下っていくだけだったので、距離の割にはラクだった。
いよいよ宮城県突入ですなー。


■食べたもの
朝・中華丼
昼・かにばっと
夜・ヨーグルト、肉まん

〜岩手県一関市

killertomato2008-11-16

11月15日(土)
岩手県奥州市岩手県一関市

一日、平泉見学。
平泉はかつて奥州藤原氏が支配した土地で、義経鞍馬寺を脱出してから青年になるまで過ごした場所であり、
義経鎌倉幕府の頼朝に追われ自害した場所でもある。
義経が自害したのちに義経をかくまったとして、藤原氏は頼朝によって滅ぼされた。
藤原氏の初代、清衡によって建てられた金色堂や寺院の数々は今も残っている。

藤原氏は冠位をもらうため平氏に黄金を大量に献上しており、平氏はそれを宋に輸出していた。
「黄金の国ジパング」の噂の元は平泉にあるのではないか、ともいわれている。


早速、平泉観光のメイン、中尊寺金色堂に向かった。
かなりきつい傾斜を上ると、義経と弁慶が祭ってある祠がある。
仏像の中に2人の像と、弁慶が作ったとされる自画像ならぬ自作像が置いてあった。

さらに進むと、中尊寺の資料館と金色堂がある。
入場料800円か・・・。ちょっと高いけどケチってもしょうがないしなあ。
残念ながらどっちも撮影禁止!むむむ。金とる神社仏閣は撮影禁止のとこ多いよなあ。
説明によると、平安時代に作られた金色堂はボロボロになってしまったので、昭和になってから修復されたそうだ。
夜光貝の柱の細工とかすっげー細かい。すごいね。


さてお次は高館義経堂。
藤原泰衡によって義経が襲撃され、自害した場所であります。
階段を上ったところにちっちゃいお堂があるだけなんだけど・・・しっかりお金とられます。
テンションさがるなー。観光地だからしょうがないのはわかるんだけど!ケチなんです。すいません。


自転車で20分ほど行ったところに達谷窟(たっこくのいわや)がある。
ゴゴゴッとせりだした窟屋の形に合わせてお堂が建てられている。
岸壁には源義家が弓矢で彫ったとされる仏像が。
明治時代の地震で首から下は崩れてしまったそう。全身像はさぞ迫力があったんだろうなー。


達谷窟からもと来た道を戻り、今度は毛越寺(もうつうじ)へ
庭園が立派にお寺。もみじが綺麗だねー。
龍と鳳凰をかたどった船が裏に隠されてたけど、何の時に使うのかしら。


土産物街に夢館っていう藤原氏の歴史を蝋人形でみせてくれる場所があって、だいぶ迷ったけど結局入らなかった。
千円はなー高いよなーー。B級スポット好きならやっぱり入っておくべきだったかなあ。


夜に岩手県の南端、一関市に到着。
岩手県、振り返ってみるとずいぶん充実してたね。チャグチャグ馬っ子の季節にまた来たいな。

■食べたもの
朝・手羽元のトマト煮
昼・無し
夜・カレー

今日の野宿料理・さば缶の味噌煮込

もらった鯖の味噌煮缶をずっと持て余していたので、作ってみた。
□材料
・さば味噌煮缶
・じゃがいも
・まいたけ
・味噌
・風味調味料

□作り方
1.じゃがいもの皮をむいて一口大に切る
2.鯖の味噌煮缶を鍋に汁ごとあけて、水を少々足し、味噌と風味調味料を適当に入れる。
3.じゃがいもとまいたけを入れて、じゃがいもが柔らかくなるまで煮込む。

味噌はちょうど味噌ラーメン作ってたので、その汁で代用。
家で作るときはショウガを一片いれたほうがいいかも。キャベツとか煮込んでも美味しいはず。

〜岩手県奥州市

11月14日(金)
岩手県花巻市岩手県奥州市
走行距離:46.99キロ

朝からパンク修理。
昨日の晩、パンクしたので一応直したつもりが、すぐにタイヤがしおしおになってしまった。
どうも見落としてた穴があったみたいだ。まあ、暗かったしな。
タイヤを膨らませて水につけてやったらブクブクと泡を吹いたので、簡単に穴が見つかった。

夜に平泉到着。明日一日平泉見学するぞー。

朝・カキご飯弁当
昼・和風カツ弁当
夜・味噌ラーメン、さば缶の味噌煮込

〜岩手県北上市

11月13日(水)
岩手県花巻市岩手県北上市
走行距離:26.22キロ

花巻から電車で民話の里、遠野へ。
地方の電車ってびっくりするほど高かったりするけど、片道820円とわりと普通だったので助かった。

電車に揺られること1時間半。遠野駅に到着。
いやー田舎だねー。空が高いわ。
駅から出ると河童のポストがお出迎え。

見る場所も限られているので早速、遠野市立博物館へ向かう。
博物館、とおの昔話村、城下町資料館の3館共通チケットを購入し、中へ。
昔話のビデオの上映に10分ほどあるみたいなので、スクリーンの脇にある昔話を聞かせてくれる機械に座った。
ボタンを押すとおばあちゃんの声が流れてくる・・が。
方言でしゃべっているので全然聞き取れない!
坊さまがどうしたとか言ってるけど、それ以上は何を言ってるのやら・・・。

ビデオの上映も始まったので、諦めてスクリーンの前に座る。
・・・結構残酷な話が多いね。
貧しい姉妹が山芋堀に行って、姉は妹にやわらかい、おいしいところをあげて、自分は固いところを食うんだけど、
妹は「姉ちゃんはもっとうめえところを食ったに違えねえ!腹割いて中見てやる」
って姉ちゃん殺しちゃう話とか。

気になってたオシラサマも沢山展示されてる。
娘と結婚した馬に腹を立てて親父が馬を殺してしまうんだが、娘と馬は天に上ってオシラサマになったそうだ。

花巻のガードレールなかにもデザインされてて、何なんだろうと思っていたんだが
鹿踊り(ししおどり)という祭りの装束だそうだ。
この、キーッって感じの目、いいねー。成田怪獣にありそうなデザインだね。

博物館を後にして、そろそろ飯でも・・・と思ったが、店らしい店がない。
仕方ないし、美味そうだったので豆腐屋で寄せ豆腐を戴いた。昼食以上!ダイエットでもしてんのか俺。

次は城下町資料館。
遠野城の宝物が見れる。ずいぶん狭いところで、ちょこちょこって見て終わり。
近くのギャラリーでは有名漫画家が描いた、河童や座敷童子の絵が飾ってある。
当然というか水木サンの描いた河童もあった。いま遠野物語、連載してるもんね。

最後、とおの昔話村。
村・・・というか屋敷なんだけど、元旅館で柳田國男がここに泊まって遠野物語を書いたらしい。
柳田國男に関する資料とか、おばあちゃんの昔話を録音した機械などがある。
もちろんこっちのやつも方言でなに言ってるのかわかんねえ!

3館見終わったところで、駅に戻る。
伝承館という、タクシーで行かないとちょっと遠い場所に行くか迷ってたところに、駅のアナウンスが
「まもなく電車到着いたしまーす」
時刻表を見ると、次来る電車は2時間後。
ええい、もう乗ってしまえ!と電車に駆け込んだ。

3時間ほどで遠野見学終了。
うーん、こんなもんかなあ・・・結構期待してたんだけど。いまいちだったかなあ。
遠野物語ちゃんと読んでおけばよかったかも。

いろいろ勉強になることもあったから、来たのは間違いじゃなかったけどね!

■たべたもの
朝・メロンパン、ヨーグルト
昼・寄せ豆腐
夕・カップラーメン、パン
夜・手羽元のトマト煮、食パン